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かもめだより(2022.4)
2022年4月6日
心待ちにしていた春の訪れ…やわらかな陽ざしの中、風が快いリズムを奏で花の季節をむかえました。心弾む季節なのですが、手放しでは喜べません。新型コロナウイルスが私たちの生活を脅かすようになってから3年の月日が流れました。コロナ禍の中、感染防止対策をしながらの園生活。手洗い、うがいの徹底、マスク着用をし、給食時は飛沫防止のパーテーションを設置します。 慣れるまでは大変な事もありますが、自分の命を守るための大切な約束として少しずつ定着していけばいいと思っております。 52名の新入園児を迎え、全園児176名で新年度がスタートしました。待ちに待ったご入園そしてご進級おめでとうございます。 私たちも環境を整え張り切っております。幼稚園での遊び=学びです。遊びながら非認知能力を育てていきます。意欲、自尊心、粘り強さ、我慢する力、人とかかわる力等…です。ゆったりとした環境で、一人一人をあるがままに受け止めることから始めます。職員が子どもたちに肯定的に関わり、友だちと一緒に夢中になって遊びこむ、場所と時間を保証していきます。 温かい家庭の中で何の不安も無く過ごしてきた子どもにとって、初めて出会う社会なのですから日々が様々なドラマの連続。 親も子も新しい環境への期待と不安が、かわるがわる去来することでしょう。でもどの子もすばらしい適応力を秘めていますから…。 大人よりずっと柔軟です。多少のトラブルは成長の糧として育っていきます。ただ 親の心配や不安を子どもに移さないで下さい。親の動揺から子どもにプレッシャーをかけないことです。どうぞ平常心と笑顔で出迎えてやってください。我慢して見守ることも大切な教育力 大きな愛情でもあります。 心身の変調についての不安や心配がありましたら遠慮なくお話下さい。職員みんなでしっかり受けとめさせていただきます。 新しい出会いに感謝しながらかもめ幼稚園で、一瞬一瞬のかけがえのない時を紡いで参ります。今年度もよろしくお願い致します。
痛みと発達 明るく楽しいことのみを経験させられるようにと大人の手で「保護」「指導」と称して、あらゆる心理的痛みを取り除いてしまう ことが子どもの貴重な発達の経験を奪っている面がないかと感じます。日々の中で仲間と共苦する小さな痛みの経験が深い連携を つくりだしていくのではないでしょうか。喜びや楽しみを伴う出会いと同時に痛みを伴う出会いの経験をするこどもを見守れる 大切さを感じます。東京大学大学院教育学研究科教授 秋田 喜代美 保育のみらいより
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